とてもご無沙汰な投稿になってしまいました!みなさん、お変わりありませんか。日本ではちょうど桜の開花を迎えた3月の終わりに、Sevillaへ行って来ました。パリでの乗り継ぎ6時間を含め、東京から約23時間。私の第2の故郷セビリアは本当にここ横浜から遠い場所にあります。それでも、あちらには私を待っていてくれる人たち、場所、景色がある事を思うと、その距離は最高にワクワクする道のりでした。
私が20代の頃にスペインから帰国してからの15年という時間は、あっという間の様でいてそれでもセビリアの街を大きく変えていました。かつて頭の中に刻み込まれていたはずの街の地図、あちらに着くまでは友達とよく待ち合わせをしていた広場の名前まで忘れ欠けていたのに、それでも街を歩くと一瞬でその記憶が蘇ってきた事は本当に驚きでした。3年間お世話になったRafael Manzano Martos建築事務所、かつて毎日学校からの帰路に聞こえてきたカテドラルの鐘の音、馬車の匂い、燃えるような太陽、そしてタイルたち…全てが懐かしく、涙が出るほど再びここに来られた事が幸せだと改めて感じた日々でした。
今年88歳になられたDon Rafael Mansano、素晴らしいタイルとの時間を私に与えてくれた方です。再びお元気な姿を拝見し昔の懐かしい写真や思い出の品についてあれこれ話をしながら貴重な時間を過ごすことができました。20年前、私が彼に出会う事がなければ、今こうやって日本でタイルを作り続けていることはなかったかもしれません。それほどに、大切でかけがえの無い素晴らしいものを与えてもらいました。感謝でいっぱいの気持ちを、今こうして時を経て伝えられたことがとても嬉しいです。
そしてもう一人、大好きで大切なIKUとの再会。滞在中長い時間を彼女と過ごしました。短い滞在期間、様々なな場所で懐かしいものや新しいものに出会い貴重な体験をしました。まだお互い自分の家族を持ったり母になっていない頃、私たちはとても大切なものをセビリアから与えられたように思います。同じ国の同じ街(横浜)で育った私たちがセビリアで初めて出会い、この国の暖かさに心を動かされ、そしてIKU は今もこの街で強く逞しく、素敵な人生を送っています。私の憧れの人であり、親友であり、同志であり、1番の頼れる相談相手。IKUとはこれからも、ずっとずっと作品を通して多くの時間を共有し様々なことを乗り越えていくのだろうな、と思っています♡



セビリア滞在記、これからも少しづつ更新していきますね。